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珈琲飲み歩き 0003 京都・びーんず亭 [珈琲飲み歩き]

■珈琲飲み歩き No.0003
 店 名:びーんず亭
 場 所:京都市中京区高倉通錦小路下ル(下ルってどこやねん,って言いたくなりますね京都は)
 日 付:2006/2/16(木)

今日は仕事で京都に行ったので,仕事場から少し足を伸ばしてびーんず亭に行って来ました。

京都市役所あたりをスタートして,スマートコーヒー,TULLY'S,イノダコーヒー店が発する軽い誘惑を断ち切って錦市場に入ります。錦市場の揚げたての天ぷらや焼きガキの強い誘惑も振り切って,市場を抜けてすぐの道を左に折れて少し進んだところにびーんず亭はあります。

びーんず亭は通りに面したカウンターだけの,立ち飲みスタイルでコーヒーを頂くお店です。
カウンターで飲むことも出来ますし,テイクアウト用のカップもあるのでお持ち帰りもできます。

メニューはブレンドとストレートともそれぞれ10種類程度あり,かなり豊富で迷います。
ホットコーヒーはどれを頼んでも260円で,大変リーズナブルな価格設定です。
焼き豆の販売もしていて安いものは200円台からありますが,大体300~400円台が中心の価格設定になっています。
また生豆も100g単位から売っていますので,自家焙煎を始めてみたいけど最初は1kg単位で買うのはちょっとという人には良いかも知れません。

今日はマンデリンを注文しました。
缶ケースから豆を取り出し,みるっこ(これはドリップ専用に使っているミルだと思います)で挽いて,カリタ101で一杯たてで淹れてくれます。
酸味が消え去り,これから苦味が増してくる手前程度の柔らかい煎りの様で,ほのかに感じる旨みが美味しかったです。
マンデリンは,なんだかうどんで言うところの「すうどん」のような感じがして,今までやや変り種のものを試してきた自分には,このなんともいえない素朴さが大変新鮮に感じています。
もしかすると,飲みなれてしまうと何の変哲も無い,少し物足りないコーヒーに感じてくるかもしれません。

そんな事を考えながら,少し行儀が悪いですがカップコーヒーを飲みながら,冬の雨に濡れた京都の町を散歩してきました。


珈琲飲み歩き 0002 東京・大坊珈琲店 [珈琲飲み歩き]

■珈琲飲み歩き No.0002
 店 名:大坊珈琲店
 場 所:東京都港区南青山3-13-20ビル2F
 日 付:2005/10/30(日)15:00ごろ

 久々の飲み歩き第2回は,東京の名店「大坊珈琲店」。

 地図を頼りにお店に行ったのだが,結局場所がわからずお店に電話して教えて
 もらう羽目に・・・。情けない。お店の近くに行くと,看板が目に入りホッとする。
 ただ,そこはビルの入り口で,ビルに入ってすぐの狭い階段を2階に上がった
 ところにお店はあった。

 家族3人で行ったのだが混んでいて,カウンター席を待つことに。
 その間も,何人かの人が訪れたりして,繁盛している様子。

 席を移動してもらう等して3人分確保して頂き,店員さんの案内を受けお店へ
 入る。
 店内は写真で見ていた通り,全体がブラウン調で,さらに煙で燻された感じの
 風合いが出ていて歴史を感じさせる。
 ビルの前の表参道を行き交う人々の喧騒も何処吹く風と,店内にはゆったりと
 した静かな時間が流れていた。
 (・・・子連れの家族3人でゆっくりするには,やはりと言うか無理があった
 と思います)

 ほぼカウンター中央の席に座り店内を覗く。
 お店には3人の女性の店員さんがいて,(自分がいる間は)うち2名の方が
 入り口から見てカウンターの中央よりやや奥の席の正面で,ネルでドリップ
 しているのを見ることが出来た。
 カウンター正面にはミル,左手には手回しロースタが置いてあり,奥の方の
 壁には,50~60cmはあろうかという大きな竹ざるがいくつか壁に掛けられて
 いる。
 平日の早い時間であれば,運がよければ大体何処に座っても,どんな人が,
 どんな道具を使い,どんな風に焙煎して,ドリップしているのかを見ることが
 できるのではないだろうか。
 オープンキッチンならぬオープンロースト・オープンドリップの店といった感じ。
 (店主の勝次さんは,土日はお休みだそうで,ご本人に合うのが目的?であれ
 ば平日時間を確認して訪れられたほうが良いかと思います)

 ブレンドの4番。25gで100ccの抽出を注文する。
 口に含み,味を探る。
 すると,そこにはどこまでも永遠に続く闇のような苦味が感じられた。
 渋味,エグ味,燻った味といった雑味は感じられず,ただただ苦味が広がる。
 それは尖った単純な苦さでは無く,柔らかいようで深く包み込むような苦味。
 強深煎りでおそらく炭化が始まることにより得られるような質の苦味もある。
 (と言うかそれが全てなのだろうか。経験の浅い私にはその判断はつきませんでした)
 酸味・甘みは皆無で,口に含んでいる間はブレンドの意味があるのだろうかと思う
 ぐらい深いけど苦味しか感じられなかったが,飲んだ後のアフターテイストにブレンド
 らしい奥深さ・広がりを感じる旨みが現れ,ブレンドはこれを狙ったものだと思った。
 (間違い無くそんな単純じゃ無いはずですが・・・)
 自分がいつも飲んでいるようなシティやフルシティといった焙煎度の珈琲とは
 全く持って別次元のもので,僕自身は今までに飲んだどんな珈琲よりも純粋な
 深い苦味,それでいてキレ・後口の良さを追求した珈琲であると感じた。
 雑誌に書いてあった「すべてはこの味にするため」という大坊さんのこだわりが
 感じられる,ユニークな味であった。
 (苦い苦いと書いていますが,ここらへん表現が難しく,個人的には心地よい強い
  苦味でした。けど,ブラックで飲むことに慣れていない半年前だったら多分ウッと
  感じる味だったと思います)

 ただ,非常に残念に感じたのは,店内はタバコの煙が充満していて,珈琲の香り
 よりもタバコの匂いが気になったこと。
 僕自身数年前までタバコを吸っていたし,珈琲と煙草はセットだったので煙草を
 吸う人の気持ちも凄く分かるし,吸わない人の気持ちも分かってきた今となっては
 ちょっと,これが残念に思えた。ずるいけど。

 今回の戦利品:大坊珈琲店特製(だよね!?)ネル
 店内で売っていたので記念に購入。1~2人用900円。替え布は(たしか)400円。
 
 ↑立派な柄が付いている。淵となる針金は柄と抜き差し可能。
  ただし,布の付け替えは糸を解かなければいけない様である。
 
 ↑かなり厚手な生地。先日購入したハリオネルと比べると2倍程の厚さに思える。
  生地越しに向こうが透けて見えるようなことが無い。色も純白。
 
 ↑使う時の状態で売っているのであれば,外側起毛と言う事になる。
  ここまで厚いと,起毛が内だろうが外だろうが関係なく濾せそうな気がする。


珈琲飲み歩き 0001 京都・六曜社 [珈琲飲み歩き]

■珈琲飲み歩き No.0001
 店 名:六曜社(地階)
 場 所:京都市中京区河原町三条下ル
 日 付:2005/06/15(火)

 元々お店で珈琲を飲むという習慣があまり無いままに自家焙煎を始めたため,
 本当の珈琲の味を知らないのではないかという一抹の不安もあり,これから
 時々珈琲店を巡ってみることにした。
 
 第1回は,京都の六曜社。

 1階と地階に分かれているのだが,事前にネットで調べて地階へ行くことに
 決めていた。
 この界隈は,この六曜社を中心として歩いて5分ぐらいの圏内にかなりの
 喫茶店がある。スターバックスや青山といったチェーン店から,自家焙煎を
 称する店もいくつかある。その中でも,この六曜社は入り口がわかりづらく
 注意して見ないと見落としてしまいそうな感じだった。

 階段を下り店内へ入る。
 カウンター十数席とテーブル3つ(奥にもいくつかありそうな感じ)の割と
 こじんまりした印象を受ける。
 軽く落とした暖かい感じの照明とレトロな雰囲気の店内にジャズが流れる。
 (流れていたのはスタン・ゲッツ。聴く人を選ばない,名盤の一歩手前とい
 われるような作品をつい良く流してしまうと常連ぽいおじさんと話していた)
 店内は平日であったのと時間帯をずらしたため好きなところに座れる状態
 だったが,カウンター越しにサーバとドリッパーが見えたので,少し躊躇し
 つつもその前に座ることにした。珈琲の味もさることながら,抽出方法も出
 来れば見たいと思っていただけにこれはラッキーであった。
 
 頼んだのはエチオピアモカ。
 
 いくつも並ぶスクリュー式キャップの瓶から豆を取り出し,その場でグライ
 ンド。(どんなミルかは確認できず)
 火にかけたヤカンからコーヒーポットにお湯を注ぐ。もう一つ同じコーヒー
 ポットがあり,ポットからポットへ何度かお湯を移し変える。
 自分が珈琲を淹れるときに湯温が狙った温度にさがるまで温度計を持って待
 つというのはなんとも絵になる姿とは言いがたいが,これがマスターの温度
 調整方法なのだろう,きびきびとした感じが伝わってくる。
 ドリッパーは(たぶん)カリタ101陶器。
 割と普通っぽく粉全体にお湯が行き渡るように注ぐ。蒸らしは20秒程度。
 軽く注ぎ泡を立てて,泡が引いてきたらまた注ぐ。これをテンポ良く繰り
 返す。途中,どこか別のところにお湯を注ぐような動作があった。たぶん
 注湯時の温度をなんらかの方法で確認しているのだと思う。
 サーバに落ちたコーヒーを,サーバごと火にかけて,飲み頃の温度まで暖め
 る。注湯時,客に出す時の温度に気を使っている様子が伺える。

 直火にかけていたので温度が気になったが,強度の猫舌の自分でもちょっと
 焼けどする程度の熱さだった。(スタバの本日の珈琲はとてもじゃないけど
 熱すぎてすぐには飲めない)
 コーヒーの味は,きりっとしつつどこかまろやかな苦味が印象的。甘みは
 感じるものの余韻として残るのはきちっとした苦味。
 (やはりというか当たり前というか,散々自分で作ったコーヒーで味わった
 渋みやエグ味雑見は一切感じられなかった。)
 この苦味が六曜社オススメであるドーナツとバッチリ合いそうな味と思った。
 (スーツを着たプチオッサンが一人でドーナツ食べてる絵が目に浮かぶと引け
 てきて泣く泣く注文を取りやめた。)
 少し冷めるとまろやかさが増す感じ。質の悪い珈琲によくある酸味がどぎつく
 なっていく様子は無い。
 次は勇気を出してドーナツを食べながらコーヒーを飲みたいと思った。
 
 落ち着いた雰囲気の中で,きちんとした珈琲を飲みたいという人にはお薦め
 できる場所だと思う。
 珈琲豆も100g単位で400円から販売している。

 本日の戦利品:六曜社のマッチ
 
 「パパ~,このマッチ落書きしてあるで~」と娘が言ってました。
 嫁も「ほんまや~」と言ってました。


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