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本を読む「コーヒー自家焙煎教本」 [雑記]

完全に「これから珈琲の自家焙煎店を出店しようという人」向けの本。
あくまで個人で自家焙煎を楽しめればいいという人は見る必要は無いかと。
内容は「自家焙煎店は,コーヒー好きなら意外と手軽に始められて,上手くい
けばそこそこ儲かる商売ですからはじてみてはどうですか?」といった感覚で,
出店にあたって考えなければならないことや,さまざまな問題点を,成功例や
失敗例を交えながら解説してある。
いろんなことを触り程度に触れているだけで,これ1冊あればOKという本では
ない。
出店を志す人なら,これを読んで起こりえる問題を事前に知っておけば,実際
に直面する前に対策や回避することが出来るかもしれないので読んでおいて
損はないと思う。

ただ,私個人の読んだ感想としては,「こんな簡単に上手くいかないでしょ」
というのが正直なところ。
この本も読んでそう感じたのだけど,最近「珈琲業って手軽に始められてそこ
そこ儲かる商売」といった部分が強調され,意外と焙煎の難しさとか抽出の技
術といった本質は軽視された本が多く出版されているような印象を受ける。
成功しているお店がおそらくしてきたであろう努力とか試行錯誤とかそういうのは
しなくても,おしゃれでそこそこ美味しければ成功するといった感覚の本。
そりゃ出店までする人はそれなりに好きでないと出来ないでしょうけど,見た
目重視で進んでいるブームのような気がしてならない。
今がオープンするには一番危険な時期なんじゃないだろうか。

コーヒー自家焙煎教本―焙煎技術から開店準備まで満載。

コーヒー自家焙煎教本―焙煎技術から開店準備まで満載。

  • 作者: 中野 弘志
  • 出版社/メーカー: 柴田書店
  • 発売日: 2001/03
  • メディア: 単行本


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